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キラーアプリ

2002年4月17日

 

Eyeball Chatの構造

     実家パソコン、苦労してメールの設定をやったにもかかわらず、ジジババちっとも使ってくれない。メールのログ見りゃ使ってないことくらいわかるのよ。なんとも腹立たしい。ジジババ殺しのアプリケーション何か無いかしら。実は前々から考えていたものがある。ビデオチャット。

 ただ自宅も実家もルータを介してしまっているため、NetMeetingでビデオチャットをやるのは不可能といわれている。まずは人気の高いEyeball Chatを試すことにする。試すといってもまずWebカメラが2台ないことには始まらない。とりあえず1台だけ投資。もう1台は会社で使っている奴(ほとんど使ってないけど)を一時的に借りることに。

 まず自分のところで試さなくちゃいけないので、1台をADSLのルーター内、もう1台をアナログモデム・ダイヤルアップしてグローバルIPを取得して送受信テスト・・・成功! 22400bpsという、今となっては情けない速度にもかかわらず、一応動いている。こういう接続なら大丈夫だと、いろんなところに書いてあったから心配はしていなかったが、動いているのを見るとやはり嬉しい。原理的にも片側がグローバルIPならば、クライアント←→サーバー通信が一応成立するから大丈夫だろうと思っていた。

 では接続できない場合というのはどんな場合だろうか。一部のFirewallは通さないとは書いてあったが、一般の素直なルータ同士はどこまで対応できているんだろう。まず駄目だろうと踏んだのは、2台とも同じプライベート・ネットワークに置いた場合。こうすればEyeballのサーバーの方からは両方とも同じグローバルIPから来ているように見えるから、まともに中継処理など出来ないだろうと考えた(実験2)。ところがこれもなんとうまくいってしまった。

 しかもこの状態でのデータの流れが不思議。ビデオチャットをやっていると、ほとんどのデータの流れはHubのLEDを見ているかぎりでは、ローカルで転送されているみたいだ。そのせいかビデオの品質がNetMeetingほどではないにせよ、結構いい。Eyeballのサーバーは相互のproxyになっているのではなく、おそらくは制御信号だけをやりとりしているだけ。ビデオデータのストリームはPtoPで処理されている(としか思えない)。なるほど、これならEyeballのサーバーの負荷は低減できる。しかし伝送エラーなどで制御に失敗した時など、どうなっちゃうんだろう。サーバーもクライアントアプリもかなり上手に作り込まないと難しい。

 しかしまぁ実験2のような設定で動いてしまうのなら、よほどのことでもない限り、両端がブロードバンドルータであってもうまくいく筈である。ここまでの実績を背景にWebカメラを持って実家に赴く。正確にはWebカメラだけではない。拡張USB/IFのPCIカードも購入して持っていく。何せ実家のパソコンはAMD K6の166MHz、メモリ64MB、Baby AT筐体という、遥か昔の自作PC。USBなんてない。実際の構成は下記の通り(実験3)。予想通り大成功。

 おそまきながら久しぶりにCraftsmanshipあふれるネットワーク・アプリケーションに出会った気分だ。実家のPCの遅さが目立って来たが、それでも結構よく動く。ジジババも孫がチャラチャラ動く姿が見えて幸せそうである。PCの向こうならダッコをせがまれることもないしなぁ。とりあえずEyeball Chatの起動のさせ方、ビデオチャットの誘い方をジジババに教えて帰京する。

 

ジジババキラーアプリ、ついに発見!

   

 異変が起きた。

 ほとんど毎日である。ジジババのほうからビデオチャットのお誘いがうちに来る! 今までワープロにもメールにも見向きもしなかったジジババが、毎日パソコンの電気を付けて、コンタクトを取りに来る。すごい。やはり孫の顔を見るというのにこんなにニーズがあるなんて! さぁて、リモートサポートは大変である。「動かなくなった」、「音声にノイズが出る」、「画面が暗い」。「エコーバックがきつい」。

 後顧を残さないため、実家のオンボロ自作PCをアップグレードする必要を感じる。CPUの遅さ(K6 166MHz)が原因のハングもありえるので。尚、ディスプレイは液晶15"でスピーカー付きの奴(EIZO)をヨドバシで購入し、既にEyeball Chatの接続実験3のときに実家に持ち込んでいる。ジジババがPCを使わなければ、そのまま自分のものにしようかと思っていたのだが、嬉しいことに杞憂に終わりそうだ。あとWebカメラもちゃんと買って、会社のを早く返さなきゃ。

 結局新宿のSofmapでIBMの小型デスクトップの中古を購入。Celeron 400MHz。メモリ192MB。ハードディスク10GB。お値段は29,100円。自作してもよかったが、この値段ではたぶん無理。マイクロATXなんでいろいろ制約があって面倒だという理由も。

 OSは未インストールなのでWindows2000を入れる。Win9X系よりは安定性能を見込んでだ。こいつはインストール後、Windows Updateで鬼のようにセキュリティパッチをダウンロード。とはいえ、パスワードは聞かずに勝手ログインする設定にしていることは言うまでもないし、それが管理者権限で動いているということも言うまでもない。専門家から怒られそうな設定だが気にしないことにする。次いでキラーアプリEyeball Chatをインストール。とりあえずメールも、あまり期待できないが設定。デリバリ態勢整う。

 実家到着。ただちに昔の自作機とリプレース。昔のAT機はサービスコンセントが付いていたので本体の電源切るだけで液晶ディスプレイの電気も切ることができたが、今度は駄目。その辺しっかり説明し、ついでにWindows2000の簡単な説明も実施。尚、昔の自作機は自分の作業部屋のほうへ引っ込めた。液晶ディスプレイ導入以来、暇していた19" CRTと再び一緒になることに。

 新型機の状態は・・・うん、今まではジジババ側の映像はコマ送りのような感じだったが、滑らかに動くようになった。やっぱ本体を速くした効果はあるんだと思ったが、実はもっと速くなるだろうと期待していて、ちょっと不満。おそらくはEyeball Chatのサーバーが速くならなければ性能改善は進まないのだろうと思う。この辺、ホスト仲介の擬似PtoPアプリの限界露呈なのだろうか。